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服などにウイルスが付着することも想定されているので、衣服も全てフィルター同様、強力な滅菌製を有している。
「夜盗なり、新興勢力に狙われるということはそれだけ富める村なのだろう。作物を栽培出来る土地があればそこを重点的に守ることになるだろうが……何にせよ、まずは村の調査からだ」
バーンハルトはそう答えて歩を進める。
目の前には話題に出て来た村がある。現在の時刻は昼の二時。
この時間帯なら働く者がいるはずなのに、人の気配が感じられない。ひっそりとした村からは子どもの笑い声も聞こえず、まるで死人の村のようだ。
(……何者かに襲われているというのは事実のようだな……さて、どうするか?)
「バーンハルト隊長?」
彼の歩みが止まり、思考が始まっていた。数秒の後、彼は
「……アリーナ、お前はここに残って部隊を待機させてくれ。私が村を調査してくる」
単独でバーンハルトは村の中に歩んでいこうとする。
「隊長! 調査なら他の部下に……」
「自分の眼で確かめたい。何より何かあった場合、一人の方が対処しやすい」
戦闘が目的なら部下を連れて行くが、あくまで調査なら一人の方が動きやすい。それに村に屈強な男達が入れば夜盗の群れと勘違いされる恐れもある。
「万一の時はすぐに連絡する……指示があるまで動くな」